
木材の値段があがって住宅やアパートの建設費用が高騰しそうです。
ウッドショックとは?
ウッドショックとは、アメリカや中国で住宅需要が高まり木材が不足して値上がりしている状況のことを言います。
米国では在宅勤務が広がった事により都心に住む必要がなくなり、郊外に戸建新築需要が高まっていることと、中国の住宅需要が旺盛なことで木材需要が急増しました。
国際取引市場であるシカゴマーカンタイル取引所(CME)の木材先物価格では、2020年3月29日には264ドルだったものが2021年5月7日には1670ドルと6.3倍にも跳ね上がってしまいました。足元では下落していますが、今後も高値水準で推移していきそうです。
日本では輸入木材を使うことが多いのですが、海外の動きを受けて木材価格が高騰しています。
国際価格の上昇だけでなく巣ごもり需要で物流が増えたことによる運搬費の高騰の影響も受けて外国産の木材の仕入れ価格が上昇していますので、これからも国内の木材価格が上昇していきそうです。
ウッドショックの見通しは?
今後も世界的な低金利と在宅勤務で新築住宅の需要は高止まりしそうです。
国内産の木材を利用できれば良いのですが、外国産の安い木材が流通して国内の林業に従事している人は1990年に10万人いたのが2015年に4万5千人と半減してしまいました。

価格が上がったからと言っても、林業の従事者が減っていては増産はむつかしそうでだなぁ。
外国産の価格上昇を受けて国内産に転換するハウスメーカーは多いと思います。
以前から長期契約で大量に仕入れしているハウスメーカーは価格の上昇を抑えることができるとおもいます。
しかし、輸入木材をつかっていて国内産に転換するハウスメーカーの仕入れ値は上がることが予想されます。
住宅やアパート建設をされる方は銀行から融資を受けて建てる方が多いとおもいます。
ローンの負担が増えないように材料費が上がっても建設費は上がらないハウスメーカーを探して早めに発注するとよいかもしれません。
ウッドショックはいつまで?
すぐには終わりそうもないのが実感です。
アメリカの住宅需要は
- 米国住宅着工件数
- S&P/ケースシラー住宅価格指数
を見ることで将来が予測できます。
住宅ローンの金利も低く、在宅勤務拡大による需要もあるのでしばらくは木材需要は減りそうもありません。
子供の進学などで急ぎで新築しないといけない人は別ですが、ここ1年くらいは建築費が高騰しているとおもいますので、今のところは新築の住宅は建てずしばらくは賃貸が良いかもしれません。
ウッドショックで住宅価格上昇?
輸入木材は国産より安く強度も高いため幅広く利用されてきました。しかしウッドショックで国産の需要が高まっているようです。
大和ハウスや積水ハウスは6月から建築費ベースの1%の値上げを決めたとの報道が出ていますが、これは価格にすると一棟あたり数十万円程度値上げになるそうです。
大和と積水、住宅値上げ「ウッドショック」日本に余波
大和ハウスは6月から戸建て住宅の一部について、建築費用の見積もりに木材価格の上昇分を上乗せした。上乗せ額は数十万円程度で、建築費用(土地代除く)は1%上昇する。大和ハウスは年7000戸程度を販売しており、今回の値上げでは、そのうち約5%が対象となる見込みだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF249BW0U1A520C2000000/
住宅業界に「ウッドショック」突然始まった木材高騰
木造住宅の建設費用のうち、木材の価格は一般的に1割程度といわれている。木材価格の上昇分を単純に転嫁できたとすると、建設費用は数十万円単位でアップする可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0647P006052021000000/

早めに建てておいた方が建築費は安かったなぁ。
その他の建築会社では、今契約しても木材価格上昇に伴って建築費が増える可能性がある旨の特約付となる場合もあるそうです。
新築住宅価格の上昇は避けられない状況のようです。
ウッドショックで新築アパート価格も上昇?
ウッドショックで新築木造アパートの建築費も間違いなく上がることが予想されます。
なんとか吸収できる業者さんであれば価格に転嫁することはないでしょうが、長期にわたって上昇すると販売価格を上げるしか無くなってしまいます。
建売住宅などは売れる価格帯を見越して設計して販売していると思いますので、ウッドショックが落ち着くまで建築しない業者さんもいると思います。
新築を急いで買う必要のない人はじっくりと待ってから買った方が良いかもしれません。
まとめ
ウッドショックで新築の住宅価格や投資用新築木造アパートの価格上昇が予想されます。
急ぎでない方はしばらく待って建築するか、中古住宅の購入や賃貸住宅に住むなど価格が落ち着いてから対応してはいかがでしょうか?
子供が小学校に進学するタイミングで家を買う方も多いと思いますが、ウッドショックで建築費が高くなるのであれば低金利で融資を受けて建築するメリットが無くなってしまいます。
その地域の学区を気に入っているのであれば、一戸建てや区分マンションの賃貸に住むのも選択肢の一つにしてはいかがでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。




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