
テーパリングという言葉をよく聞くのですが、どういうことなのでしょう。
テーパリングとは
テーパリングの語源はテーパ(taper)とは先細りという言葉からきています。
テーパリングは中央銀行の金融緩和政策の終了に向け、段階的に緩和を引き締めに動くことを言います。
各国の中央銀行がコロナ対策のため金融緩和してきましたが、そろそろ引き締めに動くとみられています。
金融緩和終了に伴って市中の金利が少しずつ上がっていくことが予想されています。
金利上昇はなぜ起こるのか?
今まではコロナ禍の景気底入れ策として各国の中央銀行がバンバン国債を買って市場にお金を流していました。
このため世界的に低い金利で借り入れができる状況となっていましたが、テーパリングによって国債の買い手が減ってしまいますので市中金利が上昇してしまいます。
テーパリングは市場と対話しながら段階的に進めていくと思いますので、急に金利が上がることはないと思いますが、国債の金利が少しづつ上昇していくことが予想されます。
テーパリング後の不動産価格は?
国債の金利が上がると言うことは、投資家は低いリスクで高い金利を受け取れるようになります。
そうなるとリスクのある株から債券にお金は流れていき、日経平均株価の上値が重い展開になりそうです。
テーパリング後の不動産価格についても影響を受けることになります。

金利が上がると不動産価格はどうなるのでしょう。
不動産はミドルリスクミドルリターンと言われています。
国債の方がリスクは低いので、国債より高い利回りが見込めない不動産は売れなくなってしまうでしょう。
また、今まで低金利だったので借り入れをして不動産を買っていた人が、金利が高くなることで返済が厳しくなり不動産を売却してしまうことも予想されます。

金利が上昇すると実質利回りが赤字になって我慢できず売却する人がでそうですね。
そうなると市場に物件が数多く出回ることになりますから、都市部の人気エリアでない限り物件価格が下がってしまうことになります。
不動産投資している人はFXや株や金など他の金融商品に投資してることが多いものです。
株価下落に伴って信用取引していた人は強制決済させられることがありますので、投資用の資金がなくなって保有している不動産を売却に迫られる方もいるでしょう。
今不動産を持っている人がやむなく売却することが増えそうですが、新しく不動産を購入する人にとっても金利上昇に伴って銀行融資が受けにくくなります。
今までは低金利だったので新しく住宅ローンを組んで買う人は
- 融資額 4000万円
- 金利 0.7%
- 融資期間 35年
のケースで毎月返済額は107,408円でした。
これが金利1.5%に上昇すると、毎月の返済額は122,473円になります。
返済が厳しくなるので、当初の返済額を満たすためには3,700万円程度に借り入れを抑える必要があります。
今まで4,000万円の新築住宅をギリギリ買えていた人は、同じ返済額を基準とすると3,700万円の物件しか買えなくなります。

木材価格の上昇で建築費が高くなっているのに、融資を受けて買える物件の価格は下がってしまうんですね。
わんちょは広い土地に平屋の家を建てるのが夢ですが、今の状況では都市部の土地は高いので狭小の土地に3階建てといったペンシルハウスしか買えません。
いっそのこと郊外に家を建てればよいのですが、通勤時間が長くなるのは耐えられそうもないので定年退職するまで賃貸住宅で暮らすことになりそうです。
まとめ
今回はテーパリングに伴って、国債の金利が徐々に上昇していくお話と、不動産価格の下落要因になるお話をいたしました。
不動産価格が下がると住宅を買いやすくなるのですが、国債の金利上昇に伴ってフラット35の金利が上がってしまうと返済がつらいですね。
富裕層の方は別ですが、普通のサラリーマンは人気エリアのタワーマンションといった価格の高い物件は融資が受けられないので買えない事例が増えそうです。
サラリーマン一人当たりの平均給与は高額所得者が押し上げているので厚生労働省が発表している平均所得の中央値をしらべてみたところ、最新の2019年発表では437万円でした。
最近のコロナ渦で調査が中断されていますが、2021年現在はもっと下がっているとおもます。今後は共働きでないと住宅を買うことが夢になってしまう時代がくるかもしれません。
短期的に不動産価格は上昇していますが、中長期的には物件の流動性が落ちるので不動産価格が下落してしまいそうです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。

次回は駐車場投資のリスクと利回りについて解説します。お楽しみに。





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